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キンコン西野氏が火種 「コンテンツ無料化は、作家を殺す」のか? マンガを例に考える
お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが1月19日、3カ月前に発売したばかりの絵本「えんとつ町のプペル」をWeb上で無料公開した。これがきっかけで、Web上の一部で、賛否両論の論争が起きている。

 反対派の主張のうち、代表的なのは「コンテンツの無料化は、作家を殺してしまう」というもの(※)。コンテンツが有料販売されなければ、産業全体が衰退し、結果としてクリエイターの収入が減少する、としている。

 ただ、そうとばかりも言えない事例もある。特に国内では、マンガコンテンツにおいて作品の「無料化」、および「フリーミアム化」の事例が豊富だ。いくつか見てみよう。

※西野さんへの批判は多岐にわたるが、本稿では、コンテンツの無料化がクリエイターの収益にもたらす影響にのみ、焦点を当てる。

●「一物二価」が成立するマンガコンテンツ

 人気作品の無料公開というと、すぐ思いつくのは「ワンパンマン」だろうか。「となりのヤングジャンプ」で、かなりの量を無料公開している。最初の3話が無料……だとか、最新2話だけ読める……というレベルではなく、1月24日現在で、99話が読める。

 これは、ワンパンマンの成り立ちに原因があるかもしれない。同作品はもともと、Webマンガ界の鬼才、ONEさんが無料公開していたものだ。これを、「アイシールド21」で知られる村田雄介さんが、圧倒的画力でリメイクした。どちらもWeb上で公開されているが、紙の単行本で売れているのは「村田さんリメイク版・ワンパンマン」の方だ。

 ワンパンマンの発行部数を調べてみると、2015年末で公称・650万部とのこと。その後、さらに数字を伸ばしているとみられる。

 このように、「ネットではタダなのに、紙の単行本が平然と売られており、しかも売れている」――という事例は、他にもある。有名なところでは、マンガアプリ「comico」から誕生した作品、「ReLIFE」もそうだ。

 ReLIFEも、comicoに行けば無料で読めるにも関わらず、なぜか、紙のマンガも売れた。アプリでは縦読みで、紙では横読みにレイアウトを変えたなどの工夫もあったようだが、本質的には同じ作品だ。どうやら、熱量のあるファンが売上に貢献したようで、こちらは2016年に「累計発行部数、100万部突破」とアナウンスされている。

 マンガアプリ発の単行本に関しては、他にも枚挙にいとまがない。マンガというのは、「一物二価」が成り立つ、不思議な業界になっている。

●十分稼いだから、無料にする

 次に紹介したいのは、ある程度収益が出た作品を、さらに無料化して、追加収益を発生させたケース。個人的には、「女帝」が面白い取り組みだと感じる。

 女帝は、「週刊漫画TIMES」に連載された作品だが、媒体としては青年誌であり、あまり若い女性向けとは言えない。さらに、ストーリーも「銀座のホステスが知恵と度胸、さらには枕営業も駆使して(!)成り上がる」……という、なんともおじさん好みのストーリーだ。

 しかし女帝はテレビドラマ化などもあり、電子書店での販売にも注力したことで、2007年には「めちゃコミック」の年間ランキング1位を獲得。さらに2012年あたりからはじまった「無料マンガアプリ」ブームにもうまく乗り、あちこちの無料アプリで閲覧できるところとなった。

 この一連の展開で、若い女性ファン層を開拓したのが、注目すべきポイントだ。筆者の周りにも、「『女帝』は読んだ、面白い」と話す20代女性が複数いるし、業界関係者によれば、若者向けアプリでかなり善戦しているようす。どうも、十分稼いだコンテンツを、さらに無料化して追加収益を得る……という作戦のようだ。

 無料マンガアプリは、マンガの閲覧数に応じて作家側に広告収入が入るものが多い。無料公開が有料版や紙版の売り上げにつながらなくても、無料版が多く読まれれば作家側もある程度潤うという構図もある。

 余談だが、女帝の原作者である倉科遼さんは、作品の無料化に寛容なようで、「女帝」、その続編の「女帝花舞」、あるいは「ネオン蝶」といった作品もすべて無料で読める。

 このように、漫画家、原作者レベルが無料化・フリーミアム化に寛容な例は他にもあり、有名なところでは「ドラゴン桜」で知られる三田紀房さんも、エージェントの「コルク」経由で色々な読み放題アプリに作品を提供している。

●「プロモーションのために、無料化する」

 最後に、プロモーションのために無料化する事例も、紹介したい。無名作家が「pixiv」など投稿サイトに作品投稿する場合、「より多くの人に見てほしい」「自分の画力を知ってほしい」という主旨で、無料公開する場合は多い。実際に、それでスカウトされるケースもあるから、経済面では確かに合理的ともいえる。

 変わったところでは、佐藤秀峰さんのような事例もある。同氏は、2012年に「ブラックジャックによろしく」を条件付きで、2次利用フリー化。同作品の主人公は、多くのWeb広告や、政府の啓発ポスターなどに登場した。笑い話としては、アダルトビデオ作品も出たようだ。それはともかく、圧倒的露出により、他に例がないほどのプロモーション効果をもたらした。

 結果は、どうなったか。無料配信により読者が拡大し、有料電子書籍の購入者が増加。電子書籍関連の売り上げが急激にアップし、2次利用フリー化から4カ月半で1億円を突破したという。2次利用フリー化1年後の総括では、「続編『新ブラックジャックによろしく』を始め、『海猿』など他の佐藤秀峰作品の販売を希望する連絡が各電子書籍事業者から殺到しました」(佐藤さんのnoteより抜粋)と振り返っている。

●西野さんのケースは?

 今回の西野亮廣さんのケースでは、マンガではなく、絵本となるが、それはそれで興味深い。まず絵本は、比較的サイズが大きいことが多く、絵のクオリティも重視される。気に入った作品であれば、「内容は知っているが、印刷した紙でも所有したい」という欲求を、くすぐられる可能性はある。

 さらに、子供向けの読み聞かせを想定すると、やはりiPadで読み聞かせ……というよりは、「紙での読み聞かせ」を選択する親もいるかもしれない。そうした意味で、戦略として「Webで無料公開しても、むしろ売り上げが増える」可能性はある。実際「えんとつ町のプペル」は無料公開された19日、Amazonの「本」の総合ランキングで1位に上昇。24日時点でも2位につけている。

 「コンテンツの無料化は、作家を殺す」――。それは、一定の説得力があるし、一面の真実でもある。ただ今の時代、時と場合によっては無料化を試してみるのも、選択肢として面白いかもしれない。
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