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<生命の起源>宇宙空間に痕跡? ISS収集の微粒子分析へ
 ◇JAXAなど 「たんぽぽ実験」に注目高まる

 地球の生命の起源は他の惑星や彗星(すいせい)など宇宙から飛来した--。この仮説を検証するため、宇宙空間に漂っているかもしれない生命の痕跡を捉える装置が日本時間27日午前1時前、国際宇宙ステーション(ISS)から米カリフォルニア沖約500キロの太平洋上に戻った。命の“種”が綿毛のようにふわふわ飛んでいるイメージから、名付けた取り組みは「たんぽぽ実験」。何か捉えているか、分析結果は早ければ来年度初めに出る。

 地球の生命は、大気や海洋の物質から化学反応でできた有機物が基になったとする説が有力だ。一方、スウェーデンの科学者、スバンテ・アレニウスは20世紀初頭、「生命の材料は宇宙から飛来した」とする「パンスペルミア仮説」を提唱。荒唐無稽(むけい)と思われてきたが、米航空宇宙局(NASA)が1996年、火星由来の隕石(いんせき)にアミノ酸が含まれていたと発表し、注目されるようになった。

 実験には宇宙航空研究開発機構(JAXA)など国内26の研究機関と大学が参加している。地上約400キロのISS船外に昨年5月~今年6月、多数の微細な穴が開いたガラス製の捕集パネル「エアロゲル」(縦横各10センチ、厚さ2センチ)を8枚設置。これを積んだ米スペースX社のドラゴン宇宙船は同26日午後7時過ぎにISSから切り離され、地球に帰った。今後、研究者らが穴に飛び込んだ微粒子から有機物や他の生物の痕跡を探す。一連の作業は2019年まで計4回行う。

 これまで微生物の浮遊が確認された最高高度は地上約58キロ。はるかに高いISSで生命の痕跡が見つかれば、宇宙から地球へ、地球から宇宙へと旅している可能性が見えてくる。

 実験の予算は約2000万円。JAXA宇宙科学研究所(相模原市)の矢野創(はじめ)助教は「(小惑星から岩石などを持ち帰る)はやぶさ2計画の1000分の1だが、それに負けない成果を目指したい」と意気込む。
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