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節分に異変? 鬼と子どもが仲直りのソフト路線
豆をまいて悪鬼を追い払う節分に異変が起きている。保育園などで子どもたちを震え上がらせてきた鬼が、反省して仲直りを申し出る「ソフト路線」が登場。恐怖を植え付けないなどの教育的配慮が背景にあるとされるが、伝統とは正反対の展開に戸惑う声もある。

 突然現れた赤鬼と青鬼に喜々として豆を投げる子、泣き叫ぶ子…。兵庫県三田市立三輪幼稚園は2日午前、園児の悲鳴と歓声に包まれた。

 「悪い子は誰だ」と追い回していた鬼はすぐに態度を一変。「怖がらせるつもりはなかったんだ。仲直りしてくれるかい」。ほっとした園児らは鬼とハイタッチを交わした。

 年長組の園児(6)は「最後は優しくなってくれた」とニコニコ顔。同市内の幼稚園などで鬼役を務める同市消防本部によると、ここ数年おなじみの光景という。

 「怖くない鬼」は三田市以外にも広がっている。神戸市須磨区のきらめき保育園でも豆まきの後、鬼が握手や2ショット撮影で気持ちをやわらげる。「鬼がいるから行きたくない」と登園を渋る園児もおり、「怖いまま終わると、お母さんも園も困る。時代の流れもある」と同園。西脇市のひよこ保育園は「怖い鬼をやっつけるだけでなく、受け入れることは教育的な意味がある」とする。

 一方、神戸大付属幼稚園(明石市)の豆まきは従来通りの内容で、仲直りはない。「今から先生が鬼になるね」と説明するためか、泣き叫ぶ子もいないという。田中孝尚副園長(48)は「伝統文化に触れさせることが目的で、脅すようなことはしない」と話す。

 「鬼と仲良くなるのは道徳教育としては否定しないが…」と話すのは神戸親和女子大発達教育学部の大島剛教授(臨床発達心理学)。「豆まきは本来、鬼、つまり邪気や厄を追い払った安心感を味わう行事のはず。もし極度に怖がる子がいるのなら、一律に伝統の意味合いを変えるのではなく、個別のフォローこそが大切なのでは」と指摘する。
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