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<睡眠薬>規制強化後も処方減らず 抗不安薬を流用
医療機関が1人の患者に3種類以上の睡眠薬を処方すると診療報酬を大幅に減らされるようになった昨年4月以降、体への作用は同じ「抗不安薬」に切り替えて同じ量を処方するケースが横行していることが、医療経済研究機構などの研究チームによる調査で分かった。推奨量を大きく超えて服用している患者の割合はほぼ横ばいで、規制強化が有効に機能していない実態が浮かぶ。

 精神科では、有効性を示す医学的証拠がないにもかかわらず、患者の求めに応じて睡眠薬などを多量に処方することが問題になっている。国は処方量を減らすため、12年と14年の診療報酬改定で規制を段階的に強化し、睡眠薬などを3種類以上処方した場合、病院や診療所への診療報酬を減らす措置を取った。

 しかしチームが11年4月~14年11月に全国の調剤薬局317店で扱われた処方箋延べ約110万枚を分析したところ、睡眠薬の大半を占めるグループの薬を推奨量の3倍以上処方された患者の割合は3年8カ月の調査期間中に0.7%しか減っていなかった。14年の規制強化後に限っても0.3%の減少にとどまった。

 一方、3種類以上の睡眠薬処方で診療報酬減算の対象となった患者の割合は、14年の規制強化からの8カ月間で4.2%から2.4%に大きく減っていた。睡眠薬は2種類以下とし、代わりに同じグループに入る抗不安薬を新たに処方されている患者が増加したとみられる。

 調査した同機構の奥村泰之主任研究員は「診療報酬を下げて減薬に導こうとするだけでなく、多剤処方を予防したり、患者の薬の摂取量を減らしたりした取り組みに診療報酬を付けるなどの支援も必要だ」と指摘する。
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