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映画字幕の翻訳と通常の翻訳は“別もの” 理想的なのは「透明な字幕」
【話の肖像画】映画字幕翻訳者・戸田奈津子さん

 〈字幕翻訳者への道をあきらめきれなかった戸田さんに字幕翻訳者として認められるきっかけを与えてくれたのはフランシス・フォード・コッポラ監督だった〉

 大学を卒業して就職した生命保険会社を辞めた後、しばらくはプータローでした。翻訳のアルバイトがあったので生活には困りませんでしたね。そのうち、字幕翻訳者の清水俊二先生に頼まれてシナリオの到着が遅れている映画のヒアリングをするようになって、洋画界とのつながりができ、配給会社からもお仕事が来るようになりました。先生から字幕のお仕事をいただいたことは一度もありませんが、先生がいなかったらキャリア的にも技術的にもずいぶん戸惑っていたと思います。恩人ですね。

 もう一人の恩人はコッポラ監督です。仕事をいただいていた洋画配給会社から『地獄の黙示録』(昭和54年)を撮影中の監督のガイド兼通訳を依頼されたんです。泥沼化していたベトナム戦争を描く超話題作だったんですが、新人の私が字幕翻訳者に抜擢(ばってき)されました。後になって知りましたが、監督が「彼女は撮影現場でずっと私の話を聞いていたから、字幕をやらせてみてはどうか」と言ってくださったそうです。これを境に仕事が舞い込むようになりました。

 〈最近、日本語をめぐっていらだちを感じることが少なくない〉

 映画会社からは「字幕の漢字をひらがなにしろ」と言われるんですよ。例えば「拉致(らち)」。「ら致」じゃ重みがない。素晴らしい言葉は漢字だからこそ素晴らしいんです。「安堵(あんど)」が難しいから「安心」に変えてくれと言われたこともありました。でも2つは似て非なるもの。その違いが無視されたんです。「日本語が貧しくなっている」と痛感しましたね。

 乱暴な言い方をすれば、字幕で映画を見るのは日本だけです。お客さんが字幕を好んだのですね。理由はいろいろありますが、日本人は勤勉だから外国のことを正しく知ろうとする。本物を好むのです。日本人はトム・クルーズの肉声を聞きたいけど、海外の人はトムの声に興味はないから吹き替えの方を取る。

 何よりも日本は識字率が高かった。ここはあえて過去形で言いますね。それに日本語は字幕的な言語なんです。漢字は一字みれば意味をパッとつかめるでしょ。視覚的には漢字が文章を引き締め、ひらがなは柔らかい。あのバランスが大画面で見たときにとても美しい。残念ながらその素晴らしい文化が崩れつつあります。

 映画字幕の翻訳と通常の翻訳は別ものなんです。字幕が字数に縛られていることを知らない人から「誤訳」などと批判を受けることもありますが、気にしません。もちろん間違った訳や下手な意訳はいけない。理想的な字幕は、観客に字を読んだという意識が何も残らない字幕なんです。画面の人が日本語をしゃべっていたと錯覚を起こすくらい「透明な字幕」が一番いいんです。
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