■FC2カウンター

■プロフィール

Big Guava

Author:Big Guava
FC2ブログへようこそ!

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリ
■FC2拍手ランキング

■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

航空機のドアは飛行中に開けられるか?
 5月27日、アラスカ州アンカレッジからオレゴン州ポートランドへ向かうアラスカ航空の機内で、23歳の男が非常用出口を開けようとする事件が起きた。男は乗客らに取り押さえられたが、このような場合、非常口が実際に開いていた可能性はあるのだろうか?

 この事件、そして5月28日(日本時間)にアメリカ空軍のパイロットがF-15戦闘機から緊急脱出した件について、民間航空会社のパイロットで空の安全に詳しいダグ・モス(Doug Moss)氏に話を聞いた。

◆民間ジェット機の飛行中に乗客がドアを開けることは可能なのでしょうか?

 民間機は与圧されており、機内は機外より圧力が高くなっています。機内圧力が内側から押すことでドアを密閉しているのです。(開けるには)ドアを内側へ開く必要がありますが、差圧(空気圧の差)があるので人の手では開きません。人間の力が及ぶものではないのです。数平方メートルのドアにかかる差圧はおそらく4万1000パスカルほどになるでしょう。つまり、ドアを内側へ開くには450キロほどの力が必要になるわけです。

◆旅客機から乗客が飛び降りた例はないのですか?

 1960年代末か1970年代初めに一度、ハイジャック犯がドアを開けたことがありました。ただし、このときはパイロットに機内を減圧させています。

◆D.B.クーパー事件(1971年)のことですか?

 そうです。犯人は機内を減圧させました。ドアを開けるそれが唯一の方法でした。あの事件以降、アメリカ連邦航空局(FAA)は問題のドア(ハイジャック犯クーパーが使った機体後部のドアのこと。機体横のドアから飛び降りると翼やエンジンにぶつかる危険がある)を開かなくするよう航空機メーカーに義務付けています。“D.B.クーパー・スイッチ”と呼ばれるものがあって、(着陸)装置が出ていないときは後部ドアが開かないか、ロックされるようになっています。

◆スカイダイビング用の飛行機はどうですか? 飛び降りる人はどうやって機体の外に?

 あれは与圧していない飛行機です。ドアを開けたまま離陸するか、飛行中に開ける場合もあるでしょう。

◆その一方で、機内の急な減圧による事故も起きていますね。1980年代にハワイで起きたアロハ航空の事故では、客室乗務員が1人機外へ吸い出されました。こうした事故はどのようにして起きるのでしょう?

 アロハ航空の事故では、腐食が原因(の1つ)となって機体に小さな穴が開きました。機体に穴が空くと機内圧力で中のものが外へ押し出されて穴が広がり、その穴を気流がとらえると(機体の)外板の大部分が吹き飛んでしまうおそれがあります。あの事故以来、FAAは「Aging Aircraft Program」(老朽化航空機プログラム)の下で機体の点検や分析の強化を義務付けています。

◆ほかにも減圧による事故の例はありますか?

 あります。おそらく最も興味深いのは、(1950年代に)イギリスの航空機メーカーが製造した航空機「コメット」のケースでしょう。コメットは世界初のジェット旅客機でした。減圧を3度起こしましたが(うち2度は墜落)、原因は四角い窓でした。窓の角に応力が集中するためです。それ以来、航空機に四角い窓はつけられなくなりました。窓はみんな丸い形をしています。

◆そして今週、F-15戦闘機のパイロットが日本の沖で緊急脱出する事故が起きました。おそらく、ここまで伺ってきた理由の多くから、これはかなり大変なことなのでしょうね。

 その通り。脱出用の射出座席は優れたシステムです。あいにく私自身も1980年代に一度それを使う不運に見舞われましたが、うまく脱出できる保証はありませんからね。助からない可能性も40%くらいはあります。ハンドルを引いたが最後、文字通り自分の命を賭けるしかない。ハンドルを引かなければ恐ろしい死が目前です。おまけに5000万ドル(約50億円)もの航空機を捨てなければならない。キャリア的には大きな痛手です。

◆つまり、減圧によって多くの危険が生じるわけですね。航空機の飛行速度の問題だけでなく。

 戦闘機は民間航空機ほど与圧されていません。ですから(パイロットは)マスクを装着して常に希釈酸素を吸っているのです。そのため、減圧はたしかに起こりますが民間航空機ほど激しくはありません。

◆つまり、問題はそれよりも飛行速度だと?

 そう、速度とマッハ数です。300ノット(時速556キロ)以上だと、おそらく打撲や骨折を負うでしょう。450ノット(時速833キロ)以上だと、命を落とすか両肩を骨折するでしょう。速度によってかなりの重傷を負うおそれがあります。

スポンサーサイト


未分類 | 00:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
次のページ

FC2Ad